12月の初旬に娘ちゃんとマンハッタンに出た帰り。
サブウェイ(NYC地下鉄)を待っていたら、見慣れぬ電車がプラットフォームに入ってきました。
わたしはまったく電車、機械オタクではありませんし、知識もありませんが、面白そうだったので、小学生の娘ちゃんと二人で乗りに行ってきました。
結果、20世紀にタイムスリップした感覚ですごく楽しめたので、ブログ記事にしておきます。
ニューヨークシティのHOLIDAY NOSTALGIA RIDESとは
ニューヨーク市に住み始めて15年以上経ちますが、今年、初めて、偶然、知りました。
ニューヨーク・トランジット・ミュージアムのウェブサイトによりますと、このヴィンテージ・サブウェイは「R1/9トレイン」。
ニューヨーク・トランジット・ミュージアムとMTA(ニューヨーク市交通局)が協力して、ホリデーシーズンの12月、土曜日の昼間の数時間のみ、限られた駅間でのみ走らせている「HOLIDAY NOSTALGIA RIDES」というイベントになります。
「Annual」と書いてあるので、毎年恒例やってたようです
通常のサブウェイ乗車運賃だけで乗れます。
ただし、本数は非常に限られているので、スケジュールを事前に確認しなければなりません。
- (ロウワーマンハッタン)20世紀初めのNYCの雰囲気が今も少し残る!2nd Avenue
10AM,12PM,2PM,4PMにFラインで出発。
- (SOHO) ショッピングの街Broadway-Lafayette Street
- (ウェストヴィレッジ)学生街West 4th Street – Washington Square
- (ミッドタウン)デパートMacy’s、エンパイアステートビル34th Street – Herald Square
- (ミッドタウン、タイムズスクエア)42nd Street – Bryant Park
タイムズスクエアが近い
- (ロックフェラーセンター)47th – 50th Streets – Rockefeller Center
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーがある
- (タイムズスクエア、ミュージカルディストリクト)7th Avenue
- (コロンバスサークル)、セントラルパークの南側入り口59th Street – Columbus Circle
- (ハーレム)125th Street
- (ハーレム)145th Street
11AM,1PM,3PM,5PMにDラインで出発
*本記事に載せてある記事の内容・情報は、今後は状況により予告なく変更になる可能性があります。最新情報・詳細は必ず各自でご確認ください。
ビンテージ電車に乗れるHOLIDAY NOSTALGIA RIDES(ホリデー・ノスタルジア・ライズ)は素人でも楽しかった
こちらのR1/9トレイン。1930年代から1977年まで現役で走っていたそうです。
わたしはこの間に生きてはないのですが、この時代の機械産業の発展だとか第二次世界大戦、などなどの史実、小説、漫画、アートやグラフィックデザインは多少、見てきて知ってますので、おおおー!あれだよ〜!となったわけですよ。
全てが当時のままというわけではありませんが、楽しい〜!歴史を感じる〜!とはしゃいだ素人の写真・ポイントを公開します。
この時代の建物なんかは、NYCには結構たくさん残ってますけどね・・
規則正しく並んだネジの頭が丸見え。”Utilitarian green”と呼ばれる緑のペイントをベタ塗りした車体。
第二次世界大戦あたりの映画や飛行機なんかでよく見た、いかにもインダストリアル・デザインですわね。
行き先のサインのフォントや表記の仕方も時代を感じさせる。
ペイントの色や塗り方もそうなんだが、それらを照らすライトもまた当時のかほり。当然LEDライト使われてない。
電気の接触が悪いのか何度も消灯してました。
エアコンも効いてない(付いてないと思う)ので、ファンが回って、
重そうな窓も少し開けたままでした。
赤いフロアに対して青い椅子、ポールっていう、色合いが好み〜。アメリカだからこの色の組み合わせだったのか?
椅子に貼られているのも、藤まくらならぬ藤クッション。
個人的には現代の硬くて冷たいシートよりふわふわして好きでした。
書かれてある年代がおおよそ100年前ですよ。
広告のフォントやシンプルさもまた魅力。
現在健康志向なニューヨークシティですが、当時はTransfat(トランス脂肪酸)なんてものも気にしてませんから「マーガリン」の広告が!
現在のサブウェイより天井が低いと思います。
この色の組み合わせ、好き。ハンドルが美しかった!
天井が低めなので私にも届きましたが、革もゴムも使われてませんから、持ってるとギコギコと音を立ててうるさいんですよ。
隣の車両に行きたくなるよね。走ってる間は危ないので出ちゃダメですよ。
端っこに「Kawasaki」って書いてない。
現在のNYCサブウェイのいくつかの車体は日本企業川崎重工が作ってるので、その車体に当たるとラベルが見つかります。
隙間を埋めるのに、シリコン、ゴム、プラスチックが使われてない。
電車、機械好きの方々は当然のこと、このHOLIDAY NOSTALGIA RIDESに乗るために、20世紀初旬〜中旬あたりの格好をしている人なんかも結構いて。
車掌もマイクや拡声器なんぞは使わずに、地声で「〜駅、次は〜駅!!」ってジョークを交えて大声で叫んでました。
イベントなので、スタッフ自身も楽しんでいる人たちが多かったです。
乗車客の多さ(と言っても日本の通勤電車に比べたらへでもない)に辟易して、帰ると駄々を初めはこねた娘ちゃんでしたが、電車が動き始めて、座ると、いつもと違う道のり(普段はサブウェイに乗ってマンハッタンの’アップタウンやハーレムには行くことがない&急行)に夢中になって、始発の2ndアベニュー駅から145thストリート駅まで大人しく乗っていました。
最終駅145th ストリート駅では座席を変え、車内で次の出発時間まで待って、145thストリート駅から2ndアベニューまで往復しました。片道40分程度だったと思います。休みを挟んで往復約1時間40分。
帰りの15分くらいは、娘ちゃんは気持ちよーく寝てました。
電車の揺れって適度に心地よくて寝るといいんだよね〜
HOLIDAY NOSTALGIA RIDESでヴィンテージサブウェイに乗車してみてみた感想
9歳の娘ちゃんと40代のおばちゃんらいさわ。普段は電車も機械マニアでも知識もありませんが楽しみました。
鉄道マニアの方々は絶対楽しいはず!
12月の週末にニューヨークシティに来る予定がある方。
スケジュールを確認してみて、もし「HOLIDAY NOSTALGIA RIDES」やってたら、ぜひ乗ってみてください。急行運転ですが、途中で止まる駅にはタイムズスクエアなどがある「42ndストリート駅」、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーがある「47th – 50th ストリート駅 」など、観光客がよく利用する地下鉄駅にも停まるので短い距離でも十分アンティーク電車を楽しむことができると思います!
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