ニューヨークの「ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランド」にドライブに行き、ワイナリー(ワイン醸造所)に立ち寄ってきました。
高層ビルの立ち並ぶニューヨークシティからはほんの2、3時間程度で、ぶどう畑が広がる景色。
わたしはそんなに飲酒もしないし、正直全くワイン通でないのですが、このようなわたしでもすごく楽しくていわゆる「都会の喧騒を忘れる」のに最高でした。
お時間のある方は、NYのロングアイランドまで足を伸ばしてみてはいかがでしょう?
ニューワールドのアメリカワイン
ヨーロッパを産地としない新世界(ニューワールド)のワインの代表といえば、やはりアメリカのカリフォルニア産のワイン。
実は、アメリカではカリフォルニア以外にも有名なワインの産地があります。
こちら、アメリカの4大ワイン生産地(州)。
- カリフォルニア
- オレゴン
- ワシントン
- ニューヨーク
一概には言えませんが、
アメリカ西海岸に位置しているニューヨーク以外の3州のワインは、温暖な気候で作られるクセのない葡萄本来の味が前面に出ていて、乾いた喉にガブガブと流し込めるような印象。
対して、西海岸よりもヨーロッパからの影響が多く残る東海岸の冷涼な気候で作られるニューヨークワインは、旧世界ワイン(ヨーロッパ)に近いエレガントな味わい。外のベンチに座ってチャットでもしながら、ワインの匂い、味をちびちび・ゆったりと楽しむのにぴったりです。
ニューヨークの気候は日本と違い、夜は涼しくなるし、真夏日の昼間でも、日陰に入ってしまえば過ごしやすいことが多いんですよ。
ニューヨークワインの産地
ニューヨーク州には7つのワイン産地があり、計470を超えるワイナリーが存在します(2021年)。
NY州7つのワイン産地はこちら。
- Finger Lakes (フィンガーレイクス)
- Long Island (ロングアイランド)
- Hudson River Region (ハドソン川周辺)
- Upper Hudson(ハドソン川上部)
- Lake Erie (エリー湖)
- Niagara Escarpment (ナイアガラ・エスカープメント(長い断崖))
- Champlain Valley (シャンプレイン渓谷)
参考リンク: https://newyorkwines.jp/wineries/
このNY州の7産地のうち、一番南東に位置するのがロングアイランドです。
地図で見ると一目瞭然なのですが、広大な土地でもないため、比較的小規模な葡萄畑で手間暇をかけ、ブティックスタイルで運営しているワイナリーが多いです。
ニューヨークのロングアイランドってどこ?
日本在住の方やアメリカ、ニューヨークに詳しくない方々に「ニューヨーク」と言えば、
多くの方が思い浮かべるのがマンハッタン、最近ではブルックリンあたりかと思います。
マンハッタンとブルックリンは、
アメリカ合衆国の中のニューヨーク州の中の、
ニューヨーク市の中のにある5つの区のうちのふたつ、
マンハッタン区とブルックリン区なのです。
ニューヨーク州内にある「ロングアイランド(Long Island)」は、その名の通り、
「長い島」のことを差し、
地学的にはIslandではなくPeninsula(半島)なんですけどね
そこにはブルックリンとクイーンズも含みます
・・・が、
実際のニューヨークでの生活の中で「Long Island」と使うと、ほとんどの場合、NYCのブルックリンとクイーンズを省いたCounty(County=カウンティは、郵便区分とは違う、選挙などで使う地域区分の名称)、島の東側に位置するNassau CountyとSuffolk Countyのことを指します。
このあたりの話は実際にアメリカに住んでみないとピンとこない話だと思います。気にしなくても大丈夫です
▼ アメリカの郵便区分(住所)についてはこちらの記事をどうぞ
▼ 上記の説明の後にこれを再び見ていただくと少しわかりやすいでしょうか?
上記の地図を見ていただくと分かるでしょうが、ロングアイランドの最東部の先端は大きく北と南に分かれています。北(=上)が「ノース・フォーク」と呼ばれワイン通の方々にはおなじみ「ノース・フォーク・オブ・ロング・アイランドワイン」はこの栽培地で作られたワインなのですね。
▲ オバマ大統領の就任式の晩餐で出されたの有名なべデル・セラーズのワインは日本でも買えるそうです
ロングアイランドのワイナリーへ行く手段
自家用車、レンタカー
やっぱり車、ドライブが一番かと思います。
車で行ったら、その場でワイン飲めんやん!! とお思いの方もいらっしゃるはず。
ニューヨークでは何歳から飲酒が可能?
まず、一番大事なこと。
- NY州で飲酒が許されているのは21歳以上です
21歳以上でアメリカで運転できる自動車免許を持っているけど、ワインテイスティングしたら飲酒運転になる?
こちらをご覧ください。
In New York State, you can be arrested for any of these offenses: aggravated driving while intoxicated (Agg-DWI), driving while intoxicated (DWI), driving with a blood alcohol content of .08 percent or more (.08 BAC),….
*BAC = Blood Alcohol Content = 血中アルコール濃度
NYS Department of Motor Vehicles > 9: Alcohol and Other Drugs (Accessed on Sep.18. 2022)
ニューヨーク州では、血中のアルコール濃度が.08 BAC以上だと違反です。
BAC=血中のアルコール濃度はこれらで算出します。
- 飲んだアルコール飲料の量
- アルコール飲料を飲んでからの経過時間
- 体重
いちいち計算するの、めんどい!
その「.08 BAC以上」っておおよそどのくらいやねん!って思いますよね。
ニューヨーク州内で飲酒運転しても罪にはならない(はず)BAC=血中のアルコール濃度の参考量
ニューヨーク州の車両管理局のウェブサイトにある参考図を置いておきます。
5 oz(オンス)= 約147ml のワイン(12%のアルコール濃度とする)が「.02% BAC」とされているので、
「.08% BAC」/「.02% BAC」= 4
147ml x 4 = 588ml
理論上、約500mlのワインを飲んでも問題はない、と言うことになります。
↑飲酒運転を推進しているわけではありません。参考です、参考。
その日の体調や、年齢、服用している薬、普段からのアルコール飲用歴など、数字だけで判断せず、様子を見ながら試飲しましょう。
全く飲まない人が運転を変わるとか、タクシー呼ぶ、ワイナリーで数時間過ごすなど、対策をとりましょう。その場では飲まずにワインを買って、家やホテルで落ち着いて飲むのも良しです。
うちの旦那は350ml缶に入った新鮮なワインを買って1本飲んで少し休憩してから車に戻ったのですが、毎日ビールを飲む人だし、運転歴も長いので、平常運転でした。
ロングアイランドに連れて行ってくれるツアーに参加する
遠いところからいらっしゃる方々で、アメリカ、NYの地理に明るくない、ロングアイランドでそれほど時間は使いたくないけど、行ってワインテイスティングしてみたい、NYCとは違った美しいNYの自然を見たい!という方々にはこれが一番簡単かと思います。
ロングアイランドの半島が北と南に分かれる直前、そして南側のエリア「ハンプトンズ」に連れて行ってくれるツアーがありました▼
楽天トラベル観光体験: ハンプトンズ・ニューヨーク 1日観光ツアー+アウトレット・ショッピング
電車(LIRR)&タクシーまたは徒歩&自転車
あまりお勧めしませんが、ツアーは嫌、自由な旅をしたい。でも現地での交通手段がない・・という方には、LIRR(ロングアイランド・レイルロード)という電車がつかえることも記しておきます。
- Ronkonkoma Branch - ロングアイランドの北(ノースフォーク)方面
- Montauk Branch – ロングアイランドの南(サウスフォーク)方面
ただし、LIRRの駅を降りてから行きたいワイナリーまでの距離は事前に調べていきましょう。
駅から徒歩だととんでもない距離を歩くことになりかねませんので、LIRRともう一つ徒歩以外の別の手段、例えば折りたたみ自転車やタクシー、レンタカーなども視野に入れておくことをおすすめします。
ロングアイランドは、ゆっくり静かに過ごすバケーションにもお勧めです▼
実際に行ってみたロングアイランドのワイナリー
今回立ち寄ったのは40年以上もワインを作っているPindar Vineyardsさん。
室内のバーではテイスティングもできましたが、天気が良く日陰もあったので、
わたしたちは缶入りの夏限定ワインを買って外のベンチで家族だけでゆっくりすることを選択。
私たちは夏も終わりがけの閑散期、平日にふらりと立ち寄ったので、パラパラと数人のお客さんを見かけただけでしたが、
屋外にもベンチ、テーブルがずらっと並んでおり、週末になると混雑しているんだろうなと予想できました。
今回はパンデミックがまだ続く中、平日に急に思い立って向かったので、
Pindar Vineyardさんに限らず、このワイナリー近辺に全く人混がなく家族だけでゆっくりマイペースに楽しめました。
事前予約が必要ですが、月ー金曜はプライベートツアーもやってくれるそうです。
ロングアイランドのワイナリーはNYCとは違った乙な楽しみ方ができる
祝休日にはイベント・ツアーを催しているワイナリーが多いようなので、これから行ってみる!という方には、前もっての下調べをお勧めします。
ニューヨークのワインは州内、アメリカ国内で消費されてしまうことが多いそうなので、ワイン好きを自負する方々は、ロングアイランドのワイナリー巡りもなかなかイキな旅になると思いますよ♪
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