わたしの住むニューヨークシティでは、2015年以降、公衆電話がLinkNYCという無料Wi-Fiを備えたデバイスに置き換えられました。
LinkNYCに限らず、ニューヨークシティではカフェや図書館、パブリックスペース、ホテルのロビーなど、多くの場所が無料Wi-Fiを提供してくれています。
しかし、無料ほど怖いものはない。個人的にはVPNを通して繋げることを口を酸っぱくしておすすめいたします。
VPNとは?
VPNとは、Virtual Private Network(日本語: 仮想プライベートネットワーク)を省略したもので、仮想の秘密の専用のトンネルをくぐるイメージでしょうか。
わたしたちがパソコンやスマホから使用しているインターネットでのコミュニケーションは、IPアドレスによって、わたしたちがどこの国のどの地域どのデバイスから発信しているのかが伝えられています。このIPアドレスを通して、閲覧履歴などが収集されていることも。
VPNを使うことで、わたしたちがインターネットを使う際に(特にWi-Fi)漏れやすい情報、例えばインターネットの閲覧履歴、IPアドレスと位置の情報などを守る壁が、もう一枚厚くなると考えて貰えば良いかと思います。
VPNを使うメリット
セキュリティ対策で個人情報が守られる
パンデミック以来テレワーク/リモートワークが増えました。らいさわ自身の仕事もほぼ在宅勤務です。
たま〜に気分転換でカフェや図書館なんかに行って仕事したくなります。しかし、クライアントの情報などの漏洩などを考えると公共のWi-Fi利用は億劫になりがち。コワーキングスペースなどでのリモートワークをされている方々にも同じことが言えるかと思います。
そんな時にデータの暗号化、マルウェア対策、ダークウェブモニター機能などが付いているVPNサービスを利用していると安心です。
ニューヨークシティをはじめ、無料Wi-fiを提供してくれている観光地、空港なども多いですが、VPNを使っていると躊躇いなくそれらのサービスを利用できますね
海外でも日本のサービスを使うことができる!
インターネット接続は、IPアドレスによってどの国・エリアからの発信なのかがわかります。
そのためIPアドレスによるアクセス制限をされていることがあります。
例えば、アメリカに住んでいるわたしは、日本国内に限定されているTV番組の視聴やアプリの利用、オンラインショッピングなどができません(メディアの場合は著作権だったり、ショッピングサイトは不正利用の防衛のため、など各自事情は違うと思います)。
そんな時にVPNを利用して、アクセス制限をブロックして日本のサービスを利用することが可能になります。
VPNで日本のサーバー使ったら、日本国内でしかダウンロードできなかったマンガアプリがダウンロードできた!!
メッシュネットワーク機能は便利!
チームメイトや遠く離れた家族たちとのファイル共有に便利なメッシュネットワーク機能も付いているVPNを使うのもおすすめです。
遠く離れたデバイス同士でも、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のように、限定したデバイス同士でのデータ共有が可能にしてくれるのがメッシュネットワーク機能。
こちらの機能で、高速で安全なデータ共有ができます。ビジネスだけではなく、マルチプレイヤーゲームプレイ時にも快適さを加えてくれますよ♪
VPNを使うデメリット
国によってはVPNの使用が禁止されている
抑圧的な指導者たち、政権の国・地域ではVPNの利用を違法とし、禁止、制限されているそうです。
https://nordvpn.com/ja/blog/legal-vpn/参考: VPNは違法か?合法か?各国のVPN規制について解説 (2022年8月14日):
これらの国の政府が国内で承認したVPNもあるそうですが、実のところは利用者の何かしらの情報を集めたり、トラフィックを監視している模様。
冒頭にも書きましたが、無料ほど怖いものはありませんよね。
VPNを使うことでインターネット接続のスピードが遅くなる場合も
同じVPN回線を利用するユーザが多くなり、通信速度が遅くなってしまう可能性もあります。 安全な通信環境のためのデータの暗号化は、暗号化無しの場合よりもデータが大きくなってしまいます。
無料が大好きな人たちが沢山いる無料VPNでは、速度の遅延を顕著に感じることができるかもしれません。
有料のVPNはお金がかかる
VPNと言っても、無料のもの、有料のものがあります。
個人的には、使うなら有料のVPNの方がサービスが充実しています。
わざわざVPNというサービスを利用するのであれば、有料のものを使いましょう。
この記事で言うのは3度目ですが、無料ほど怖いものはありません。
Google One (Googleの有料クラウド)には無料VPNがついてきたので、喜んでオンにして日本のPrime Video見ようと思ったら、アクセス制限解除はできなかったです。「VPN」とは言っても、サービス内容に違いがあります。しっかり確認、可能ならお試し利用してみましょう!
速いNordVPN
有料VPNを試してみようと思われた方がいらっしゃったなら、ひとつご紹介。
世界61カ国に6,000台以上のサーバーを置く(2024年3月現在)、NordVPNを試してみると良いかもしれません。
NordVPNによると、“広告ブロッカー機能を備えているため、ポップアップ、動画広告、バナーをフィルタリングし、よりクリーン、高速、スムーズ、安全なブラウジングを実現させることができる”とのことです。
まとめ
VPNを使うためにアプリのダウンロードなど、初期設定が必要ですが、一度設定してしまえば、それほど手間はかからないはずです。
出張や旅行をされる方々、コワーキングスペースやカフェ、図書館などの無料Wi-Fiを利用される方々へのインターネットセキュリティ強化をはじめ、別の国のサービスをアクセスブロックされることなく使用されたい方々は、機能の充実したVPNをいちどお試し利用してみてください。
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