古代エジプトのオベリスクが、マンハッタンのセントラルパークに設置されており、無料で見ることができます。
ニューヨークを訪れる方はほぼみなさん行かれるでしょう、メトロポリタン美術館(MET)からも歩いてすぐのところに設置されています。
オベリスクってなに
先端がピラミッド型になった細長い石柱です。
近年になって建設されたものもあるようですが、
本来は、今より約3〜4千年も昔の古代エジプトに製作され、神殿の門の左右に対に建てられていた記念碑のことを言うそうで、建築物としてのモノリスの一つに数えられています。
古代エジプトのオベリスクの面にはヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)が刻まれています。
アメリカのオベリスクはニューヨーク・セントラルパークにある
古代エジプトに製作され、21世紀に現存するオベリスクは世界に30本。
そのうちの1本、アメリカに唯一存在するものが、ニューヨーク、マンハッタン、セントラルパークにあるオベリスク、
通称「クレオパトラの針」です。
イギリス、ロンドンにあるオベリスクと対であったもので、花崗岩でできています。
高さは約21メートルもあります。
「クレオパトラ」と付いているからには、クレオパトラの時代に作られたのかと思いきや、クレオパトラ生誕の千年以上も前のエジプト第18王朝トトメス3世の時代(紀元前1450年ごろ)に建てられたもの。
後になって、クレオパトラが建てた神殿に移設されたことから「クレオパトラの針」という名がきているのではと推測されています。
すっかりクレオパトラが建てたと思い込んでたわ〜
欧米の世界史にありがちな諸事情の結果、19世紀にセントラルパークにやってきたこの「クレオパトラの針」。
風化が激しく、一部ヒエログリフが読めなくなってしまっていまいました。
管理がきちんと行われていないとエジプト考古学者に指摘され、2011年から約3年をかけ、清掃・風化を防ぐための工事が行われましたが、今では行けば誰でも見ることができる状態でセントラルパークに立っています。
セントラルパークのオベリスクの場所・行き方
セントラルパーク内にあるのですが、メトロポリタン美術館(MET)の裏手にあるので、
ニューヨークに詳しくない方は、とりあえずMETを目指しましょう。
5番街沿いにある巨大なMETの正面玄関を自分の正面に見て立つと、
その左側にセントラルパークへの入り口があります。
この入り口を入ってすぐ
生のジャズ演奏をよくやってたり、
小さな子供用の公園がありますが、通り過ぎると道が二手に分かれているので、右手に進みます。
また道が二手に分かれますが、これはどちらに行ってもOK!
右の道に行くと、左側に、
左の道に行き、小さなトンネルをくぐると右側に「クレオパトラの針」が見えるはずです。
ニューヨークのオベリスク「クレオパトラの針」
見に行った日は寒かったですが、天気は良かったので良い写真が撮れました。
古代エジプト・世界史好きは見ておきたいオベリスク
モノリス、オベリスク、世界史、古代エジプトが舞台の映画・漫画作品が好きな方々は、
メトロポリタン美術館で古代エジプトや古代ローマなどの装飾品や神殿などを楽しんだ後、
こちらの貴重なオベリスクもぜひ一緒に見て、古代へのロマンに耽ってみてください。
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