旅行でも留学でも、日本からアメリカ・ニューヨークに来て少し悩むことの一つは、チップの払い方ではないでしょうか。
マンハッタンのレストランでウェイトレスをしていた経験があり、ニューヨーカーとして、何かにつれチップを払っている私が、この記事では、ニューヨーク内のレストランやカフェなどで飲食した際のチップについて、チップの払い方をお話します。
ニューヨークでは最近チップ率が上がった
最初に重要なことをお伝えしましょう。
NYCでは、COVID-19によるパンデミックの影響で、提案されているチップ率が上がっています!
パンデミック前は、レストラン・カフェで飲食をした場合の小計額の15%から22%くらいがニューヨーク内のチップとして推進されていたと思うのですが、最近、支払いの際に提案される「チップの目安」のパーセンテージが、18%から25%に上がっています!
まぁ、、、パンデミックで大打撃を受けましたからね。特に飲食店勤務の方々は、これから生活を盛り返していかなければいけないので、気持ちはわかります。
ニューヨークで支払うチップとは強制的ではないが払って当然なもの
チップを渡さずとも「お客様第一」のおもてなしサービスが受けられる日本からやってくると、
「なんでこんなサービスにチップあげないかんのや!」と思うかもしれません。
わたしは「旅行者」でNYを訪問していた時にそう思ってました
しかし、ニューヨーク州では「チップ制度の労働者」という職業カテゴリーがあり、彼らの収入はチップ収入を予想されているため、会社からの基本賃金が他の職種よりも少し低めに設定されることもあります。
NYではそういった背景があることを少し頭に入れて、
サービスを受けた代償として、飲食店ではチップを払ってあげる
ことが常識(義務ではありません)だということを覚えておくと良いでしょう。
お客が払うチップを担当者に100%渡したり、チップを一度集めてその日の就業者の人数で配分したり、経験値によって%を変えたりなど、お店によって違います
時々「チップ」が商品代に含まれているレストランもあります。その時は「チップ」を別に払う必要はありません・・・が、サービスに大変満足し、追加で「チップ」を払いたいときには、遠慮なく払ってあげましょう!
実は飲食店だけじゃない! チップを払うサービス業業とは?
全部は書ききれないし、状況によっても違うんですが、基本的にお客に対面した「サービス業」でに払うことが多いです。
- 飲食店(レストラン、カフェ)
- デリバリー
- ホテルのメイドやボーイ
- 引越し業者
- タクシー などなど
このリストは永遠に続きそうですが、
この記事では「飲食店内で飲食をした場合」に絞って書いています。
ニューヨーク内のレストラン・カフェからのお持ち帰り チップはいくら払えばいいの?
お持ち帰りの場合、チップはほとんど払わない、小銭を置く、$1、2ドル程度置いていく、が通常だった気がするパンデミック前。
冒頭に記した通り、パンデミックの影響が特に大きかった飲食店業界。
一時期のNYCは公園も含む全てが強制閉鎖。ゴーストタウン化していました
- パンデミック中の閉鎖からの盛り返し
- インフレーション(物価上昇)対応
- キャッシュレス化 などなど
これらの状況から、「お持ち帰り(Take-out/To-go)」にもチップを払う機会が増えました。
キャッシュレスの機械で支払うと、10〜25%のチップ、または具体的な金額を提案されるボタンが表示されます。
そのほかにも表示されるボタンとしては・・・
「Custom Tip」を押すと、任意の金額を入力できます。
「No Tip」を押すと、チップ無しで支払いができます。
ニューヨーク内のレストラン・カフェでの飲食 チップはいくら払えばいいの?
「ニューヨークのレストラン、カフェ内での飲食の流れ・マナーをサクッとおさらい」の記事で書いたように、飲食後、いざ支払いの時。
ウェイター/ウェイトレスに直接「Check, please!(請求書ください)」と伝える、
または、
店側の人と目を合わせ、指で書くようなジェスチャーすれば、通常、テーブルに請求書を持ってきてくれます。
手を上げて「すみませ〜〜ん!!」と大声で叫ぶとマナー的に少し恥ずかしいですよ
NYレストランでのチップの計算の仕方 実例
ラーメン屋で食べた場合の請求書例(仮)
レストランでの請求書(Check)には、通常このような感じで、詳細が載ってきます。
食べたもの | (日本語) | 料金(仮) |
---|---|---|
Tonkotsu Ramen | とんこつラーメン | $18.00 |
Kaedama | 替え玉 | $4.50 |
Gyoza | ギョーザ | $7.00 |
Soda | ソーダ(コーラとか) | $3.50 |
Sub Total | 小計 | $33.00 |
Tax | 消費税(NYCの税率は8.875%ー2022年11月現在) | $2.92 |
(Grand)Total | 合計 | $35.92 |
Total(合計額)にチップを足して払います。
チップの計算の仕方・方法① 消費税が書かれてある場合
「Tip guide」が表示されていない場合などは、自分でチップを計算します。
上記の「ラーメン屋で食べた場合の請求書例(仮)」で行くと、消費税は「$2.92」。
この消費税額の約2倍をチップとして払うだけです。
NY州の消費税は8.875%なので、単純に2倍にすると、「17.75%」になりますから。
いくら払えば正解、と言う数字はありませんが、私の場合は、足した後、キリの良い数字にして支払います。
上の例で言うと、
合計 $35.92 + チップ(消費税 $2.92 x 2)= $41.76
ウェイター、ウェイトレスのサービス次第でもあるのですが、この「$41.76」を最終的に「$42.00」とか「$45.00」にします。
結果、18.4%、または25%のチップをあげることになります。
支払いについての詳細は >>>「ニューヨークのレストラン、カフェ内での飲食の流れ・マナーをサクッとおさらい」でどうぞ
チップの計算の仕方・方法② 消費税が書かれていない場合
時々消費税を店側で含めて合計額だけ知らせてくるところもあります。
そんな際は、小計(Sub Total) x 18%〜25%(お好みの%で)くらいを掛け、その数字を合計(Total)に足します。
上記の例で言えば、18%程度のチップを払いたい時は・・・
$33.00 (小計) x 18% = $5.94 (=チップ)
$35.92(合計) + $5.94(チップ) = $41.86
が支払う金額となります。
チップの計算の仕方・方法③ チップガイド(チップの目安)に書かれてあるまま払う
近頃のニューヨークの飲食店のレシートはIT化が進んでいるので、その請求書の一番下にはよく「Tip guide(チップガイド)」が自動で計算され、表記されています。
計算が面倒な方、お金に糸目をつけない方は、そこに書かれてある参考の金額を、合計に追加して払いましょう。
チップガイドの計算方法は、合計(税込金額)に%をかけて計算しているお店もありますが、基本的には小計(税抜金額)に%を掛けるのが正しいです。
Gratuity=チップが含まれて請求されてくる場合もある
チップが含まれたレストラン請求書の実例①
チップが既に含まれていた請求書のコピー(レシート)が手元にありましたので、お見せします。
ハッピーアワー(ドリンクが通常料金より安い時間帯)だったので、「Discount Total $21.00」とメモされてますが、まぁ、そんなのは無視して・・・
- Sub Total ー小計。飲食の合計額
- Sales Tax ー 消費税。書いてある通り、NYCの税率は8.875%です(2022年11月現在)。
- Gratuity(20%) ー チップ(20%)
そう、「Tip」という言葉を使わず、「Gratuity」と書いてあるのですが、これはチップのことです。
通常は、請求書にチップは入ってこない(チップの金額はお客さんにお任せ)のですが、
飲食店側はチップを強制的に入れて請求してくることがあります。
例えばこのような時になります(飲食店・ウェイターによって違います)。
- お客の人数が多いとき (テーブルも多く使うし、人数に比例して手間がかかるから)
- ニューヨーク州以外からの観光客っぽい (チップ制、チップの計算方法を知らない)
- 英語がわからなさそう (チップ制、チップの計算方法を知らない) などなど
フッター部分には、自動で「Tip Guide」が載ってますから、チップ制に慣れない観光客や英語がわからない方は、ダブルでチップを払わないように注意しましょうね! (もちろん払いたかったら払ってもOKですよ!)
チップが含まれたレストラン請求書の実例②
ノーチップ制のレストランもたまにあります。
とんこつラーメン一蘭はその一例で、支払うのは、商品代金+税金のみでOKです。
NYCのレストラン・カフェでのチップ計算方法のまとめ
この記事ではレストラン、カフェなどに着席して飲食した場合のチップの払い方について書いてみました。
わたしが超貧乏留学生だった時、チップに生かされたと言っても他言ではありませんので、自分がしてもらった恩のお返しとして、私はお持ち帰りでもチップをあげています。
たま〜に店員が怒りを覚えるほどの酷い対応だった場合は、遠慮なく「No Tip」を押して支払いをしていますけどね。
NYでは、チップも彼らの給料の一部だ、ということは忘れないで支払ってあげてください。
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