ニューヨーク・アップステートにある鍾乳洞、Howe Cavernsに行った翌日。
NYCのブルックリンにある自宅に戻る途中で、歴史に残る音楽イベント「Woodstock Music & Art Fair」が行われたBethel(べセル)にある、「The Bethel Woods Center for the Arts」に立ち寄ってきました。
ウッドストック(Woodstock)ってなに?

通称Woodstock(ウッドストック)と呼ばれる「Woodstock Music and Art Festival」は、1969年8月15日から18日まで「3 DAYS of PEACE & MUSIC(3日間の平和と音楽の祭典)」という謳い文句のもとに、ニューヨーク州ベセルの酪農場で開催され、約46万人が来場した伝説の音楽フェスティバルです。

1960年代のカウンターカルチャーを象徴する歴史的イベントとしても知られ、その後の数世代に渡って映画や音楽でも影響を与えています。
>>> 「カウンターカルチャー」については、非常に長くなってしまいそうなので、Wikipedia/1960年代のカウンターカルチャー でどうぞ。
このオリジナルのウッドストックフェスティバルの会場跡地は現在はBethel Woods Center for the Artsとして平和と音楽の歴史を受け継ぎながら、下記の3本柱の目標に沿って運営されているそうです。
- 芸術へのアクセス: 音楽、美術、舞台芸術、創作活動などのプログラムを、支払い能力にかかわらず地域社会の誰もが利用できるように提供します。
- 共有と変容の体験: あらゆる世代の人々が芸術に触れ、自分の創造的な可能性を発見し、情熱や才能を新たな観客と分かち合えるような、特別で意義ある体験を創出・推進します。
- 1969年ウッドストック開催地の保存と解釈: 1960年代およびウッドストック・ミュージック&アート・フェアの歴史、精神、学びを、博物館とそのプログラムを通して未来へと継承していきます。
Quoted from Bethel Woods Center for the Arts | Support Us (Translated and Accessed by Ryesour on July 13, 2025. EST)

フェスティバルの開催地は2017年にNational Register of Historic Places(アメリカ合衆国国家歴史登録財)に指定されました。
実際には数年に渡って続いた問題や色んな対立などあったようですが、、、そのあたりの詳細が気になる方はWikipedia/Woodstockでどうぞ。

1999年に開催されたWoodstock30周年記念のWoodstock ’99は悲惨でした。Netflixのドキュメンタリー「Trainwreck: Woodstock ’99」で見られます。* Bethelでは催されていません。
NYCからウッドストック・ヒストリック・サイトへのアクセス方法
Bethel Woods Center for the Artsは、NYCから車で約2時間半〜3時間程度(NY市内の位置や混雑具合などよって大きく変わります)。
Bethel Woods Center for the Artsは実際に行ってみてどうだったか
広い

「Bethel Woods Center for the Arts」は広いです。
NYのアップステート(NYCより北の方をこう呼ぶことが多いです)あるあるといえばそうなんですけど、元酪農場なだけあって、田舎。
たどり着くまで、山の中をひたっっすらドライブ!
自然が広がる景色はきれいですけどね。

多分、自分たちで車やバイクなどを運転してやってくる以外の交通手段はない気がします。
辿り着くまでの道のりには、そのくらい何もなかった(らいさわ個人の感想)。
駐車場は整備されていて広かったし、キャンプ場もあるそうです。
妄想に浸る屋外ステージと景色(実際にイベント・コンサートもある)
実際に1969年にウッドストックのステージが置かれた場所は現在では芝生となっており記念のモニュメントが置かれているそうで、記念撮影をしたかったんですが、さすが山の中。スマホも繋がりにくくて、車での移動だったし、行き損ねてしまいました。泣
そこから、少し坂をあがったところに私たちの目的地のミュージアムはありました。

併設してコンサートやイベント用野外パビリオンもありました。


わたしが行った時に予定されていたコンサートのリストには、なかなか大御所のミュージシャン達が並んでいました。訪問前に公式サイトをチェックするのもおすすめです。

わたしたちが行った時には特にイベントも開催されていなかったので、静かな丘の上に立ち、「ここから見える草原が人で埋まってたのか、圧倒的だわ〜」などと妄想して楽しみました。感慨深いものがありました。

はるばる来たらミュージアムは行くでしょ(オプションでガイドツアー参加もできる)

わたしたちはミュージアムの中を軽くまわりました。有料です。入場券は、事前購入すると数ドル安いようです。

大人2人、小人1人で計$51でした。決して安くはない
ガイドツアーも複数用意されているので、興味のある方はどのようなガイドツアーがあるのか、予習していくと良いと思います。
わたしが楽しんだポイントを紹介します。
ウッドストックに出演した伝説のミュージシャン達を振り返る

わたしはね、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)関連の展示を見に行ったみたいな感じなんですよ。

1969年に産まれてもなければ、ウッドストックも、参加したアーティスト達のこともほとんど知らないんですけど、愛してやまない漫画家・作品くらもちふさこ先生の影響で聴いて以来、ジャニスのソウルフルな声が気に入ってたまに聴いてましてね。
あわせて読みたい「名作揃いの少女漫画くらもちふさこさんの作品、読みませんか? 初心者におすすめ作品リスト付き!」
そのジャニスが出演していたのでウッドストックのことを知ったんですよ。
くらもちふさこ先生とジャニス・ジョプリン。才能ある唯一無二の女性二人の作品、よかったら読んで/聴いてみてくださいね。
時代背景・歴史を振り返る
先ほど書いた「カウンターカルチャー」の説明もされていました。ベトナム戦争とか、フェミニズム運動とか、ゲイ解放運動とか・・・そのあたり、1960年を中心とした時代背景の展示とともにされています。

うちの娘ちゃん、ヒッピースタイルを初めて知る!

・・・・と思いきや、
我が家の近所には、時々いましたわ、ヒッピーっぽい人たちや車。笑

ヒッピーな車の展示では、カーマニアのうちの旦那が楽しそうに運転するフリ。
そんな父親を娘ちゃんは冷めた目で見てましたね・・・。

Museum Shopは楽しい
ミュージアム・ショップってほんと楽しい!!
Bethel Woods Center for the Artsのショップも個性豊かでとっても楽しかったです。

ジャニスのワッペン買いそうになったけど、付けるところがないので断念。
ヒッピーなバンダナを買おうとしたら似合ってない、って言われたのでやめました。自分でも似合ってないとわかりまし。笑

ピースマークやマッシュルームもの、タイダイものがたくさんならべてありました。
Cafeのハンバーガー美味しかった
ミュージアムの入り口に「Yasgur’s Farm Cafe」という小さなカフェがあって、酪農場が多そうなこのあたりで、肉が美味しくないわけないだろうと、ハンバーガーを食べたら、本当にパティが美味しかったです。
The Bethel Woods Center for the Artsでは伝説のウッドストックの音楽と歴史の軌跡があった

わたしたちが行った日はまったく混んでなかったんですけど、これ、1969年、道路も今ほど舗装されてない時に、46万人が自家用車で訪れたのかぁ、と考えただけで泣きそうなくらい、すんごい山のなかにありました。(水辺の近くで育ったので山の中にずっといると不安なんです、わたし)。
キャンプとかアウトドアに慣れている人ならいいんでしょうけど、イベントのない日、人のいない日に来れてよかった〜、と思いました。
でもね、洋楽好きには、1度は行ける機会があったら、ぜひ行って欲しい聖地巡り。
「ついに来たぞ、ウッドストック〜!!」と感動しました。


▲ 前日に訪れたHowe Cavernsも楽しかったです♪
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