あけましておめでとうございます。結局、2020年中には、通常の生活に戻ることはできませんでしたね。ニューヨークでは、まずは医療関係者や消防隊員などにワクチン接種が行われています。一日でも早く、世界中の一般市民にもワクチンが届き、パンデミックの終息を迎えることができたらいいですね。
日本の実家より船便で荷物を送ってもらおうと画策
さて、2021年の大きな変化の一つと言えば!
STOP Actによる「通関電子データ送信義務化」が2021年の1月1日から始まってしまいました!
実はわたくし、去年から、日本の実家より船便で荷物を送ってもらおうと画策してましたが、結局荷物の準備は年を跨ぐことに。
みなさんが新年を祝っていた正月三が日。わたしと日本の家族は、STOP Actにより必須になった日本郵便局の「国際郵便マイページ」を使い、船便で荷物を送ってもらう手続きをあくせくとしておりました😭
その結果わかったこと。
日本から荷物を送ってくれる家族・友人などが、
なら、便利になったといえる、と思った次第を書いていこうと思います。
STOP Actによる「通関電子データ送信義務化」とは
STOP Actってなに?
アメリカの郵便局(USPS)が、アメリカ国内に輸入されてくる国際郵便物の通関に関する情報を、事前にアメリカ税関にデータ送信することを義務づけたものです。
STOP Act(The Synthetics Trafficking and Overdose Prevention Act)という、テロ対策に加え、不正輸入を取り締まるための法律が制定され、2020年末までは猶予期間でしたが、2021年1月1日より、義務化されました。
アメリカの郵便局(USPS)と提携している日本の会社は日本郵便株式会社・日本郵政です。
よって「日本の郵便局からアメリカに荷物を送る」時には、「通関電子データ送信をしなければいけない」ということになります。
対象となるアメリカへの郵送物
日本郵便局のウェブサイトによりますと、「EMS(物品)」、「国際小包」、「小形包装物」、「国際eパケット」、「国際eパケットライト」が対象になるとあります。要は、「荷物すべて」です。
らいむぎさわこのお友達ヨガママからの質問。
アメリカに住んでる姪たちに、日本のお菓子を「小形包装物」で送ろうと思うんだけど。
2020年12月末に送って届いた荷物と同様に、手書きの宛先ラベルを貼って送ってもいい?
ダメだね。「小形包装物」も対象になっているから、手書きのラベルだともう送らせてもらえないはずだよ
郵便局の窓口に荷物を持って行った時に、CN22っていう緑の税関告知書をくれたんだけど、それはまた窓口でもらえばいいの?
もうそれは不要。「国際郵便マイページ」で入力完了したあと、送り状と一緒に、税関告知書も自動で作成されるよ。
2020年末までは、手書きラベルの「小形包装物」でも送られてきていましたが、
2021年以降は、手書きラベルでは受け付けてもらえないため、印刷された送り状またはラベルで送られてきます。
アメリカに「荷物を送る」際、従来の手書きラベルでは、郵便局窓口で受付してもらえないでしょう。
米国については米国内法である「STOP Act」により、通関電子データの送信が無い郵便物は2021年1月1日(金)以降、米国側で返送することが通知されています。そのため、お客さまの不利益にならないよう、送信が無い郵便物は引受けをお断りさせていただきます。
その他の国については、遅延や返送のリスクがあることをご承知いただければ、通関電子データの送信が無くても引受けが可能ですが、なるべく送信にご協力をお願いします。
出典:「国際郵便通関電子データ送信義務化について>送信しなかった場合」(日本郵便)(2021年1月3日)(https://www.post.japanpost.jp/int/ead/index.html)
国際郵便マイページの利用が必須
以前より郵便局のEMS、国際eパケットライトなどを利用したことのある方は、もうご存知でしょう「国際郵便マイページ」。
従来の「送り状や税関告知書を郵便局から手に入れ、手書きで記入」の代わりに、「国際郵便マイページ」上にて荷物の情報を入力することで、今回義務化となった2項目、
を、ほぼ同時に行うことができます。
「国際郵便マイページ」は2つのバージョンがある
「国際郵便マイページ」は、2つのバージョンが用意されています。
スマートフォン版はアプリではありません。パソコン版と同じく、インターネットブラウザからアクセスします。
スマートフォンやタブレットからアクセスすることにより、自動でデバイスが識別されてスマートフォン版とパソコン版が適宜表示されます。必要に応じて自分で切替も可能です。
ありがたいことに、現在までのところ、アメリカからのアクセスに全く問題はありません。
切替はメニューにあります
スマートフォン版のトップページ右上のメニューボタン(三)をクリックするとメニューが表示されます。
パソコン版に切替ることもできますし、言語切替もできます。
PCからパソコン版にアクセスした場合は、スマートフォン版への切替は見当たりません。
スマートフォン版とパソコン版の違い~どっちを選ぶ?
スマートフォン版とパソコン版の違いはなに? どっちがいい? と思いますよね。こちら、郵便局のウェブサイトからのスクリーンショットです。
実家にはプリンターがないので、郵便局の「ゆうプリタッチ」とやらでラベルが印刷できるならば、スマートフォン版を母親に使ってもらう方がいいと思ったんです。しかし、
「1回の差出で記載できる内容品数 3個まで」
たった3個? そんなばかな…
ちゃんとウェブサイトに記述されてあるにもかかわらず、なぜか信じられず。だから、とりあえず、スマートフォン版を試してみたんです😆
本当に最大3個までしか登録できなかった…。
今回は船便。船便は物をたくさん入れてもらった方がお得なので、品数も当然多くなること必至。
一つの段ボールに、ラベルを何枚作らないかんのん…と想像しただけでめまいが…
しかも、仮入力してみたわたし自身、スマホでの入力が厳しかった。
老眼持ちにはきっつい入力作業でした。だから最大3個なの?
スマートフォン版は、印刷小形包装物を送る時なら、品数も少ないだろうし、悪くない手段かも、と考えます。
実際、去年の10月に実家から送ってもらった「小形包装物」なら、スマートフォン版でラベル1枚作成で間に合ったはずです。
しかし、今回わたしが送ってもらう船便は、間違いなく品数が多いので、パソコン版を利用することで決断。
「国際郵便マイページ」利用の落とし穴
日本からアメリカに荷物を送ってもらうのに、今年から必須となってしまった「国際郵便マイページ」の利用。実は、小さな(考えようによってはとても大きな?)落とし穴があります。
インターネット環境とPCまたはスマホ・タブレット利用が必要になるということ!
高齢化社会の日本にはちょっと厳しい…かも?
日本のばあちゃんとじいちゃん、インターネット使えるの?
使える・使えない以前の話で、パソコン、スマホも持ってないよ
ありがたいことに、「国際郵便マイページ」の入力・登録はアメリカからも可能。入力が困難と思われる母親の代わりに、わたしが入力するという手段をとることにしました。
格安スマホ/格安SIMを持ってもらう
ご参考になるかわかりませんが…
実家にインターネット環境がないことを大変不便に思ったわたしは、7年程前から、IIJ mioさんの格安データ専用SIMカードを入れたタブレットを母親に使ってもらっています。
母親は、スマホはもちろんのこと、パソコンもろくに使えない70歳代です。LINEで送受信だけはできるように教えて、以来、むすめちゃんのビデオや写真をすぐに見てもらえるようにしています。
端末は別に購入しなければいけませんが(SIMカードが使えるデバイスなら、中古品でももちろんOK)、毎月の使用料は1,000円もかからないので、財布にも優しいです。
いま調べたところ、現在IIJ mioでは、2021年3月31日まで、通常は3,000円かかる初期費用が、たったの1円だそうです。最新iPhoneやiPadでも使えるeSIMカードも扱っていますよ~(対応する端末が必要です)。
まとめ
STOP Actによる「通関電子データ送信義務化」が2021年の1月1日から開始され、日本の実家より米国へ(船便で?)荷物を送ってもらうには、あらかじめインターネットで書類を作成し、送信する必要があります。
一度登録してしまえば、2回目からはログインすることで、過去の情報を読み込めるので、大変に楽になるとは思います。
日本から荷物を送ってくれる家族が、
なら声を大きくして便利になった、楽になったといえるでしょう。
以下の2つの記事も更新しました!
入力にスキル・自信がないという方は、こちらを参考にトライしてみてください。
名付けて「らいさわSTOP Act トリロジー(3部作)」です!
⁎ 本記事に載せてある記事の内容・情報は、今後は状況により予告なく変更になる可能性があります。最新情報・詳細は必ず各自でご確認ください。
コメント