マララ・ユスフザイさんの絵本「Malala’s Magic Pencil」(マララのまほうのえんぴつ)を6歳の娘と一緒に読みました。
すごく良かったので、
身近にお子さんがいる方はぜひ一緒に読んでほしい、
プレゼントに贈る一冊にして欲しい!
と願いながらこの記事をお送りいたします😃
マララのまほうのえんぴつ(Malala’s Magic Pencil)はマララユスフザイさん自身の著書
大変お恥ずかしい話ながら、この絵本を読むまで、わたしはマララさんのことを知りませんでした。
マララ・ユスフザイさん本人著作の本は数冊ありますが、「マララのまほうのえんぴつ」は、幼い子供向けです。
幼稚園~小学校低学年程度だと思います。
いつものように、ベッドタイムストーリーの一冊としてこの絵本を読んでみると、、、
わたし、涙腺ゆるんでしまいました!
マララ・ユスフザイさんとはパキスタン出身の人権運動家
知っている方も多いと思いますが、著者のマララ・ユスフザイさんは、子供、とくに女性への教育の必要性を訴える人権運動家。
2014年にノーベル平和賞受賞を史上最年少で受賞した、2020年現在23歳のパキスタン出身の女性です。
2017年には、国連平和大使にも任命されています。
「マララのまほうのえんぴつ(Malala’s Magic Pencil)」はそんな彼女の自伝的絵本です。
「マララのまほうのえんぴつ(Malala’s Magic Pencil)」あらすじ【ネタバレ注意】
子供時代のマララは、まほうのえんぴつが出てくるTV番組が大好きでした。
まほうのえんぴつで書いた絵は、現実となってあらわれます。
主人公の男の子は、そのまほうのえんぴつを使って、困っている人たちを助けるのです。
幼いマララは、毎朝1時間余計に眠るために部屋にカギをつけたい、自分の家の近くのごみ山から漂う臭いを消したい、などと、子供らしく単純に想像していました。
後日、マララは臭いのするそのごみ山で、自分自身と同じ年頃の子供達がゴミ漁りをしているのを見かけます。
その子供たちが、家族の生活のために学校にも行けずゴミを漁っていることを、父親に教えてもらいます。
このときマララは、自分が通学・学習できる環境にいることのありがたさに初めて気づきます。
マララの住んでいたパキスタンの町にタリバンがやってきます。
過激派組織の彼らは、銃などの武器を持って町を練り歩き、女性が教育を受けることを禁止してしまったのです。
勉強が好きなのに、女だから教育が受けられないという状況におかれたマララ。
えんぴつ/ペンをとり、自分の置かれている現状がおかしいと訴えはじめ、結果世界中に届きはじめます!
結果、大きな影響を与えはじめたマララさんは命を狙われ銃撃を受けました。
しかし、彼女は奇跡的に命をとりとめます。
以降、彼女は、世界に必要なものは銃よりもえんぴつと本。
子供にも女性にも教育を与えることで世界は変えられる、と訴え続けています。
彼女は、自分のまほうのえんぴつを使い、幼少時代にあこがれていた正義のヒーローになってみせたのです。
マララユスフザイさんの絵本を6歳のこどもが読んだときの感想
親子で初めてこの絵本を読んだ翌日。
わたしも、マララさんのことや背景についてはまだまだ勉強しなければいけない状況なので、とりあえず娘と絵本片手に、マララさんのスピーチを見てみることにしました。
You Tubeで検索した結果、最初に出てきたマララさんのノーベル平和賞受賞時のスピーチを見ていました。すると、
これじゃない!
と愚痴りはじめました。「何が違うの?」と聞き返すと、
(マララの)お父さんが見えない。マララの服の色も違うよ! ”これ”も言ってない
と言うのです。
わが娘ながら、観察力の鋭さに拍手。
▼ むすめちゃんの観察眼についてはコチラでも書いています
しかし…マララさんのお父さんが一番の観察ポイントって…🤣
子供の感性は、凝り固まってなくて良い!
「これ」というのは、この絵本にも見開きで描かれている、
国連本部でのマララスピーチの名言。
「One Child, One Teacher, One Book and One Pen can change the World.」
「一人の子供、一人の先生、一冊の本とペン(えんぴつ)でも世界は変えられる」。
Malala Yousafzai
6歳の娘の心にも響いたみたいです。
そのあと、このフレーズを覚えて、しばらくわたしとダディに訴えてました。
抗議とか、訴えかけるとか…ほんと、上手になってしまいましたわ~。
嬉しいような困ったような😅
中学生以上の読書感想文などにはこちらのマララの本がおすすめ
「マララのまほうのえんぴつ」は、うちの子にはさすがに簡単すぎるわ~
・・・な~んて思っている親御さんにはこちらがおすすめです。
「わたしはマララ」を改変して、読みやすくした英語版を読むのも、英語の勉強にとてもよいです。
日本の中学生・高校生程度の英語の勉強にも良いでしょ?
マララユスフザイさんの本・経験は教科書並みの教育ができる
「努力すれば夢は叶う」的な、昔ながらの子供たちへのメッセージはもとより、教育支援、貧困問題、性差別、暴力、宗教、地理、歴史、政治、世界情勢、などなど、たった一冊の絵本なのに、子供との話のネタの宝庫。
むすめちゃんに、マララさんの祖国パキスタンの位置を見せるために地図を開いたら、自分自身がバングラデシュと混同していたことに気づく…!
マララ・ユスフザイ著「マララのまほうのえんぴつ」まとめ
大人向けの難しく書かれた本より、シンプルでストレートな内容のほうが、心に響くこともありません?
この「マララのまほうのえんぴつ(Malala’s Magic Pencil)」は、わたしにとってまさにその一冊でした。
絵や色遣いも素敵で、内容にもマッチ。(むすめちゃんの)本棚に入っているだけで自慢です。
日本の充実した義務教育を受けておきながら「好きで学校行ってるんじゃないし!」「無理やり勉強させられてる!」なーんてのたまう子供がいたら、ぜひ読ませてほしい一冊です。
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