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アメリカで納豆を作ったら成功したので作り方と失敗ポイントまとめ

自作納豆が大成功したので作り方を失敗ポイントと共にメモ (アメリカ国内)NY方丈記
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自家製納豆を作ったことがありますか?

納豆が簡単に買えない、買えるけど高い、などの事情がある海外在住日本人界隈では、自宅で納豆作りをしている人が結構います。

アメリカ在住のわたしは数年前に納豆を何度か作ったことがあり、味は普通に納豆!の出来だったのですが、発酵中、とにかく臭かった!! 我が家全体が約一日中、納豆臭かったのですよ。

その強臭に再び耐えられる気がしなくて数年作ってなかったんですが、Twitterの海外在住フォロワーさんたちが自作納豆を作っておられたのを連続して見て、久々に作ってみたくなりました。

予想に反して納豆の芳醇な香りがふわ〜っとアパート中に漂う美味しい納豆ができてしまったので、失敗ポイントとともにメモしておきます。

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今回の納豆作りのスケジュール

納豆のイラストとたくさんのレシピ

手作り納豆のレシピをインターネットで調べると、出てくる出てくる・・・。みなさん手元にある道具が違ったり、自分なりの好きな納豆の作り方がそれぞれあるみたいで、レシピが微妙〜〜〜に違うんですよ。

▲ 参考にさせていただいたのはマレーシア在住のKura-kuraさんの記事など

しかしね!!

前回の納豆作りから数年の間に、わたしは、パンをはじめとして幾つかの発酵食品にハマって作ってきたんですよ。

そんなわたしの、発酵食品を作る際の経験則とは、

レシピに頼りすぎず、「目で確かめる」「実際に臭ってみる」「触って確かめる」。

気候、温度、湿度、菌の種類、各環境によって発酵具合が変わる

だから、幾つかのレシピで流れを頭に入れ、我が家にある道具で様子を見ながら適当に作ってみましたところ、途中失敗しかけましたが、うまく盛り返すことができました。

実際の流れはこのような感じ。

今回の納豆作りのスケジュール
  • DAY1-12:00
    1. 乾燥大豆を水につけた
  • DAY1-18:30
    2. 大豆を茹で始めた
  • DAY1-20:00
    3. STAUBから圧力鍋に変更して茹でた
  • DAY1-20:00
    4. 道具殺菌消毒&市販の納豆にお湯をかけて納豆菌取り出して活性化させた
  • DAY1-20:20
    5. 納豆と大豆を混ぜて殺菌した容器に小分けした
  • DAY1-20:30
    6. 納豆菌を混ぜた大豆を発酵器に入れた
  • DAY2-7:00
    7. 殺菌消毒をした箸で混ぜ混ぜした
  • DAY2-19:00
    8. 発酵を止めた
  • DAY2-21:00
    9. 冷蔵庫に入れた
  • DAY3-DAY7
    10. 旨味出た納豆完成!

1. 乾燥大豆を水につけた

わたくし、普段は豆を茹でません。なので、大豆の下準備から失敗しました。

大豆の量と鍋の大きさを考えてから水を加えましょう

アメリカ、ニューヨークのスーパーマーケットで買ってきた乾燥大豆 

近所のスーパーに売ってた乾燥大豆を買ってきました。
1.8パウンドと書いてあったので、約816グラム

それを全部我が家のSTAUBストウブのココットにザラザラ〜っと全て入れ、水に浸けました。

大豆の量と鍋の大きさをちゃんと考えましょう

豆の3倍の量の水に漬けたほうがいいらしいのですが、豆を入れ過ぎてしまい、水不足。

途中で混ぜたり、水を追加しました。鍋から豆が溢れなかったのことは救いでしたけど。

乾燥大豆を水に浸す時間は長めの方が良さげ

水に浸した大豆

乾燥大豆は4〜24時間程度水に漬けて戻すのが良いらしいです。

今回は約6時間半で戻しをやめ、茹でに入りました。

問題はなかったのですが、この後のステップ「茹で」にて、もう少し長い時間、水に浸していたほうが良かったのかも、と思いました。

2. 大豆を茹で始めた

大豆をストウブで煮ているところ アクの泡がぶくぶく出ている

前回の納豆作りの時(数年前)、圧力鍋のみで大豆を茹でたんですが、大豆の皮が取れて、それがちょっともったいない、圧力鍋の洗浄も面倒だと思ったんですね。

で、今回は、STAUBで茹でることにしました。

再び・・・

大豆の量と鍋の大きさを事前に計算しましょう

水に浸していた時は途中で数回水を足すことでどうにかなりましたが、茹でる時には、この豆(乾燥時800グラム超+吸水済)に対し、我が家のSTAUBココット鍋24cm=3.8リットルという比率は、無理がありました。

茹で水の量も足りないし、ギリギリすぎて蓋が閉められなかったんですよ(すぐに泡が吹き出る)。

蓋はせずに、ひたすら大豆から出るアク泡取り&水を追加を繰り返し、1時間半。結構辛かったです・・・。

大豆がなかなか食べられるほどの柔らかさになってくれないため、ここから圧力鍋に移して茹でることにしました。

何度も混ぜてはいたんですが、鍋底にあった大豆が少し焦げ付いておりました。

豆を茹でるときは鍋の大きさが重要ですね〜。学びました。笑

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3. STAUBから圧力鍋に変更して茹でた

Pressure cooker 圧力鍋

1時間半鍋を見張ってアクとりをしたわけですが、この後茹で上がるのにさらに何時間かかるかもわからなかったので圧力鍋に切り替え。

圧がかかり始めるまでに少し時間がかかりましたが、圧がかかったら結構すぐに(5分とかその位)泡がピンから溢れてきたので、即消火!

そのまま10分くらい置いてもピンが下がらなかったので、蓋に冷水をかけ意図的にピンを落として蓋を開けました。

気持ちちょっと固め、わたしの好きな感じに大豆が茹で上がっておりました。
手間はかかってしまいましたが、結果的に大豆の皮がほとんど取れなかったので、見た目が美しく、個人的にとても満足な茹で上がりでした。

4. 道具を殺菌消毒をした&納豆にお湯をかけた

道具を殺菌消毒をした

boiling water in a pan 鍋の中で沸騰しているお湯

さて、上記の茹での間にこの後の行程で使う道具の殺菌消毒をしました。

殺菌消毒と言っても大したことはしてなくて、沸騰したてのお湯を2〜5秒程度かけただけです。

殺菌消毒したもの
  • ボウルとストレーナー(ざる)
  • 大豆を発酵させる容器
  • スパチュラ

▼ わたしはガラス製の保存容器シリコンスパチュラを使用

殺菌後は綺麗な布の上に裏返して置いておきました。

らいさわ
らいさわ

殺菌もしやすく、発酵中の様子が見える透明ガラスの容器がおすすめです

市販の納豆にお湯をかけて納豆菌取り出し&活性化させた

冷凍庫から取り出したばかりの納豆
冷凍庫から取り出したばかりの納豆

納豆菌のタネは、市販の納豆を使いました。

自作レシピを書いてくださっているブログやウェブサイト。この大豆の量に対し、市販の納豆ティースプーン何杯、お湯何杯・・・など、それぞれの材料によって量が違うんですよね。

わたしがこの時に使った豆の量との比率計算するのも面倒だったので、冷凍庫に入れてあった納豆1パック(120g位)を特に解凍もせず、大さじ3程度の熱湯(多分摂氏90度くらいでは)を掛け、殺菌消毒後の菜箸でくるくる混ぜました。結構適当にやりました。

泡がぶくぶくしましたので、よしよし、納豆菌が起きてきたな、活性化してるな、と満足。

納豆に熱湯をかけて納豆菌を起こす、活性化させた

大豆が茹で上がるまで、埃や雑菌が入らないようにラップをかけておきました。

5. 納豆と大豆を混ぜて殺菌した容器に小分けした

茹で上がったばかりの大豆と活性化させた市販の納豆を素早く混ぜる

茹で上がった大豆をストレーナーに通し、水をきりました。

それを殺菌済ボウルに入れ、その上に、活性化させておいた納豆(菌)を全体にふりかけて、再び軽く熱湯を掛けたスパチュラで素早く混ぜました。

混ざったらすぐに殺菌した容器に小分けして入れます。

殺菌済みのパイレックス・ガラス容器に自家製納豆を作っているところ
もっと薄く広げたかったですけど、これが限界でした

なるべく大豆同士が重ならないよう薄く広げます。

この時、大豆の量が多過ぎたので、緊急で小さめのプラスティック容器を殺菌し、そちらにも小分けにして入れました。

6. 納豆菌を混ぜた大豆を発酵器に入れた

自家製納豆 手作り納豆 発酵中

上記の小分けにした納豆の上にペーパータオルをかけ、ラップ(またはフタ)を軽く置いて、発酵器の「発酵モード」で温度をセットして置いただけです。

最初の数時間は、わたしの発酵器の説明書に書かれてあった100度°F(37.7℃)で発酵器をセットしたのですが、日本の方々のレシピでおすすめされていた温度、104°F(40℃)に変更しました。

ペーパータオルをかける理由は、蒸気が納豆にかかるとよろしくないのだそうで。

また、納豆は発酵に酸素を必要とするので、蓋で密閉してはいけません。

らいさわ
らいさわ

ペーパータオルだけだと豆が乾燥しすぎますので、軽くラップ(または蓋)も必須!

ちなみに、わたしは一時期発酵食品にハマっており、パン作りも時々しますので家庭用発酵器を持っています。発酵器があると、納豆作りをはじめ、ヨーグルト、パン作りなどの際は楽に発酵できます。

▼ 折りたたみ発酵器

▼ こういったタイプの発酵器の方が楽に作れそうですけど

7. 殺菌消毒をした箸で混ぜ混ぜした

前回の納豆作りの一番の悩みどころの臭い

今回は予想に反し、発酵中はずっと納豆の芳醇な香りがふわ〜っと我が家のアパート中に漂っており、納豆の完成を家族中で待ち遠しく思っていました。

発酵を開始してからの約半日後の翌朝。

かぶせていたペーパータオルは濡れていましたので新しい物に変えました。

上部が乾燥した大豆納豆、湿ったペーパータオルを被せたところ

中の大豆を見ると、上部の納豆が乾燥していました。

この時大豆の量が多く、容器に薄く広げることができませんでしたのでこうなったのかな?

発酵中の納豆を殺菌消毒した菜箸で混ぜるところ

殺菌消毒したばかりの菜箸で底部の水分と大豆をくるくるかき混ぜました。

ネバネバした発酵中の納豆

この時点ですでにネバネバしていたので、「納豆」にはなっていたような気がします。

大豆の色はまだ白く、タネとして入れた市販の納豆との色のさがはっきりわかる程度。
もう少し納豆っぽい見た目にしたかったので、もう少し発酵させることにしました。

8. 納豆、大豆の発酵を止めた

発酵中の納豆を殺菌消毒した菜箸で混ぜるところ

上記の7.の段階から半日置きました。
その間も、殺菌消毒した菜箸で2、3回混ぜ混ぜを繰り返しました。

そして、ついに一旦、仮の完成として、発酵器から取り出し、しばらく室温に置いて冷やしました。

この時点で味見をしましたが、ちゃんと納豆の味・良い香りのするものでした。

手作り納豆をパイレックス(ガラス容器)に入れたところ
プラスティック容器に入っていた納豆はパイレックスに統合
手作り納豆をネバネバした糸が十分ひいている

9. 冷蔵庫に入れた

8.の納豆が冷えたら、蓋をして(この時は密閉)一晩寝かせました。

寝かせることでアミノ酸が生成され、納豆の味が旨味が出るそうです。

確かに!ちなみにこの旨味、

Sakeさんのおっしゃる通り、寝かせて3日目(DAY5)以降が美味しかったです。

すぐに食べない分の納豆は小分けにして冷凍しました。

10. 旨味出た納豆完成!

自家製納豆ご飯
これはDAY3の納豆

くばらさんの六味ぽんずとねぎをかけてパクパク食べました。美味しかった〜♪

まとめ

数年避けていた自家製納豆作りですが、これならいくらでも作れると感じた成功例でした(失敗しかけましたが)。

結局、数年前の悪臭はなんだったんだとツイートしたら、自家製納豆をしている海外在住のフォロワーさんたちがコメントをくれました。

アンモニア臭のことですか?ボクの経験だと容器の殺菌が不十分で雑菌が繁殖したときと、発酵時間が長すぎるとツーンと臭います😷

オーストラリア在住ダッシュさん

多少のアンモニア臭は仕方ないと思うんですけど、個人的には保温が十分じゃなくて豆の温度が下がった時とか、空気が足りない時とかに臭くなる気がします

マレーシア在住くらくらさん

確かに殺菌はちゃんとしたし、発酵機の温度も104°F(40℃)に変更したので、今回はうまく行ったのかな?

とにかく大成功でしたので、次回の自分へのレシピとともに、今まで自家製納豆を作ったことがないという方々への失敗しないヒントにでもなれば嬉しいです。

後日記

上記の自家製納豆を使って再び自家製納豆を作ったんですよ。

成功はして普通に食せますが、発酵中、アルコール臭がしていました。
納豆以外の菌が繁殖しているんだなと実感しました。

▼ ちなみに日本では納豆菌が簡単に買えるみたいなので、帰国時に買って試してみたいなと思ってます♪

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